2022年12月29日

立間研での初論文

投稿者: Haruki

 今月、立間研での研究活動が始まってから最初の論文が公開されました(https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acsaem.2c03083)。内容は、硫化カドミウム光触媒に関するもので、これまでの研究とも関連しています。溶融塩中でzincblende構造のCdSを熱処理することで、高結晶性のwurtzite構造CdSを得ることができます。従来、wurtzite構造CdSは、真空下、不活性ガス下、硫化水素存在下での焼成がほとんどの場合で必須でした。本研究の手法では、これらの操作が不要で簡単に合成できるというメリットがあります。現在、作製したCdSを用いた発展的な研究も進行しており、2023年内での発表を目指しています。