2022年3月23日
初めての論文投稿
「publish or perish (出版か死か)」とも言われるように,論文を発表することは研究者の活動の中でも重要なものです.参考にしていた「理系のための研究生活ガイド」では,「とりあず10報書いてみる」と読者に勧めており,自分も論文を書くことを最初から決めて研究を始めました.初めての論文投稿は,学部4年生で配属された年の夏に行いました.その頃は新規性といえば「これまでに報告されていない材料」としか考えることができなかったので,論文として報告されていない複合材料で,単体よりも水素生成速度の高い光触媒を片っ端から探していました.今思うと複合体と単体では状態が異なることや,活性向上の要因として考察した内容が,要素の一つにすぎないことなど,不足した部分が多くあります.しかし,納得いかない論文・研究だとしても,何度も挑戦し続けたことで研究のクオリティが上がってきたように感じます.加えて,今見直すと面白い現象が過去の研究の中に隠れていたりするので,その頃の力で精一杯取り組んで,後々振り返るのも良いなと,博論を書いているときに感じました.現在(2022年3月23日),自分で執筆した論文は11報になります.1報目よりはよく書けるようになりましたが,まだまだ納得行くような論文は書けていないので,「良い論文・研究」を参考にして成長を続けたいです.