2022年3月8日
初めての失敗
研究室に配属された2017年4月,私は温めていたテーマに着手しようと,試薬の購入を先生にお願いしました.先生を説得したものの,入荷までに1ヶ月以上かかると聞き,それまでは別のテーマと,予備実験として既存の光触媒で水素生成実験を行いました.別のテーマについては,全く上手くいかず,当時B4の私はさらっと諦めました・・・(今ならさらに発展させることも可能か?).水素生成の予備実験に関しては,初めて「閉鎖循環系」と呼ばれる大きな装置(高額)に触れ,緊張しながら実験したことを覚えています.一通り先輩から操作方法を教わり,別日に実験をしていると,終了動作を間違えてサンプルが逆流してしまいました.私は,操作手順だけを身につけて実験をしていたため,全く対応できませんでした.研究室にいる先輩方も普段扱わない装置ですから,手がつけられません.結局,同じ研究棟で光触媒研究をしている研究室の先生に対応していただきました(とても丁寧に対応してくださり,本当に感謝しております).その経験から,どの測定に関しても,できる限り装置の仕組みや原理を理解して扱うようになり,現在の研究活動に役立っています.早いうちに失敗しておいてよかったと今では思います・・・.